| アルコール度数 | 技法 | グラス | 용량 |
|---|---|---|---|
| 21% | SHAKE | MARTINI | 84ml |
ギムレットとは?
ギムレット(Gimlet)は、ドライジンとライムコーディアル(またはフレッシュライム果汁とシンプルシロップ)を4:1または2:1の比率でステアし、冷たくストレートで提供するアルコール度数約21%のクラシックカクテルです。1928年からIBA公式カクテルに登録されているジンベースサワーの正典で、19世紀後半のイギリス王立海軍において、長い航海中に船員たちのビタミンC補給を目的として誕生しました。名前の由来は最も有力には王立海軍の外科医サー・トーマス・ギムレット提督(1857〜1943年)に遡るとされ、彼は部下たちが日々のライム配給をジンに混ぜて飲むよう指示したと伝えられています。
レシピはシンプルでありながら精密です。よく冷やしたドライジン60mlとライムコーディアル(伝統的にはローズ社のもの)15mlを、ミキシンググラスで氷とともに30秒ほどステアし、冷えたクープグラスかマティーニグラスに注ぎ、ライムホイールやツイストで仕上げます。ライムコーディアルが手に入らない場合、モダンなフレッシュ・ギムレットスタイルでは新鮮なライム果汁15mlとシンプルシロップ10mlに置き換えます。このスタイルは、コーディアル独特のシロップ的な重みではなくシトラスの鮮やかさを前に出した、より明るく酸味の効いた一杯になります。二つのスタイルは見た目から異なる飲み物で、ローズ版は厚みと甘さがあり、フレッシュ版はキリリと透明感のあるキャラクターです。
ギムレットは小さな家族の中心に位置します。ジンをウォッカに置き換えれば「ウォッカ・ギムレット」になり、レイモンド・チャンドラーの1953年の小説『長いお別れ』で有名になりました。ジンとウォッカをブレンドした「ダイアモンド・ギムレット」はモダンなハイブリッド変奏です。少量のソーダウォーターを加えた「ギムレット・ハイボール」は軽やかなロング・スタイルになります。日本のバー文化ではギムレットは「マティーニの次の一杯」として、初心者がジンの世界に一歩深く踏み込むときに最も自然に選ばれる一杯として、銀座・西麻布・京都の老舗オーセンティック・バーで長く愛されてきました。
ギムレット 度数
ギムレットのアルコール度数は約21%で、ワイン1杯(12〜14%)の約1.5倍に当たり、中程度の強さの位置にあります。レシピの計算は、ドライジン60ml(40%)とライムコーディアル15ml(約17%、ライム濃縮液+砂糖)を、ミキシンググラスで氷とともに30秒ステアする過程で約20%の希釈が起こり、最終的に21%に落ち着きます。スムーズで親しみやすい飲み口でありながら、ジンのボタニカルキャラクターがはっきりと残るため「軽やかだが正直な一杯」と評価されています。食前にも、ゆっくり味わう時間にも合う万能型のカクテルです。
比率を調整することで性格を変えられます。クラシックな4:1比率(60mlジン+15mlコーディアル)はジンの香りが最も鮮明に立つ約21%、2:1比率(60ml+30mlコーディアル)はサワー寄りでより強い酸味が際立つ約18%になります。フレッシュ・ギムレット(フレッシュライム果汁+シンプルシロップ)は同じ度数ですが、より明るく酸味主導のキャラクターを持ちます。シンプルシロップをハニーシロップに置き換えると「ビーズ・ニーズ」に近い表情になり、シェイクの代わりにステアにすると、ジンのテクスチャとボタニカル香がより清潔で透明感のある状態で保たれます。
ギムレット 材料
ギムレットレシピ
- シェーカーにドライジン45ml、ライム果汁15ml、シュガーシロップ10mlを入れる。
- 氷を加えてしっかりシェイクする。
- 冷やしたクーペグラスにストレーナーで注ぐ。
フレッシュなライム果汁を使うことで、ギムレット本来の爽快感が際立ちます。
ギムレット 味
最初のひと口はドライジンのジュニパー、シトラス、ハーブの各種ボタニカルが澄んで明るく口の中で広がる瞬間から始まります。ライムコーディアルが加えるトロピカルライムの凝縮した甘みと丸い酸味がジンのアルコール感のドライさを優しく受け止め、余韻にはライムの皮の微かな苦味とジンの長く続くハーブの深みが残ります。よく作られたギムレットは「冷たく、澄み切り、引き締まった構成」と表現され、マティーニに近い表情を持ちながらマティーニが意図的に省略するシトラス次元を加えた一杯として位置付けられます。
フレッシュ・ギムレットはローズ版より一層キリリとして明るく、フレッシュライムの新鮮な酸味がコーディアルの凝縮した重みに代わって前に出ます。ウォッカ・ギムレットはジンのボタニカルが抜けてライムが直接歌い、レイモンド・チャンドラーの探偵マーロウが好んだようなより清潔でミニマルな表情を見せます。シェイクで作ると(モダンバーでは選択肢の一つ)若干濁った外観になりテクスチャがより柔らかくなりますが、純粋な味のクリアさは若干薄まります。
ペアリングはシトラス、シーフード、塩気のある脂を含む料理が最良です。日本では牡蠣、海老のカルパッチョ、キャビア、アンチョビトースト、燻製鮭、軽くグリルしたアスパラガスが定番のペアリングとして愛されています。意外なことに東南アジアのスパイスとも相性が良く、タイのソムタムやベトナムの生春巻き、辛口のキムチとの組み合わせも素晴らしいバランスを生み出します。デザートではライムタルトやシトラスシャーベットが、ギムレットの酸味の流れをそのまま引き継いだ上品な締めくくりになります。
ギムレット 歴史
ギムレットの起源は19世紀後半のイギリス王立海軍にさかのぼります。当時のイギリス海軍では、長い航海中の壊血病予防のために船員に毎日ライム果汁を飲むことが義務付けられており、これがイギリス船員を「ライミー(Limey)」と呼ばせる由来となりました。1867年からは標準的な配給品として、エディンバラのロークラン・ローズが発明した世界初の商業フルーツコーディアル「ローズ社のライムジュースコーディアル」が採用されました。士官たちは士官室でジンへのアクセスがあったため、自然にライム配給をジンと混ぜて飲み始め、薬を一層飲みやすくしました。「ギムレット」という名前の正確な由来は議論があり、樽の中のライムジュースを汲み出すために使われた小型の穴あけ工具(gimlet)に由来する説と、王立海軍の外科医サー・トーマス・ギムレットが部下たちにジンとライムを混ぜることを推奨したという説の二つが共存しています。
ギムレットが最初に正式なレシピとして印刷物に登場したのは1928年、ハリー・クラドックの記念碑的著作『The Savoy Cocktail Book』においてでした。これはアメリカ禁酒法時代にロンドンのサヴォイ・ホテルの伝説的バーテンダーによって出版された書籍で、クラドックのレシピはジンとローズのライムコーディアルを正確に1:1の比率で混ぜるものでした。20世紀半ばにかけてアメリカでは比率がジン寄りに調整され、現代の4:1または2:1の「ドライ・ギムレット」が標準として定着しました。1953年にはレイモンド・チャンドラーの推理小説『長いお別れ(The Long Goodbye)』が、主人公の探偵フィリップ・マーロウの口を通じて「本物のギムレットはジンとローズのライムジュースを半分ずつ、それだけのものだ」と語らせ、ロマンティックなクラシックとしてのギムレットのイメージを世界に焼き付けました。
現代では多彩なバリエーションが愛されています。1960年代以降のアメリカでウォッカ・ギムレットが大衆化し、2000年代のクラシックカクテル復興運動とともに新鮮なライムを直接使うフレッシュ・ギムレットスタイルがモダンバーの標準となりました。日本では国産ジン(季の美、六、ROKU、和錆、伊賀蒸留所のクラフトジンなど)を活かしたシグネチャー・ギムレットが2010年代後半から急速に増えており、日本独自のボタニカル(柚子、すだち、山椒、檜)を組み合わせた「和ギムレット」が銀座・京都のオーセンティックバーの新しい表現として地位を築いています。IBA公式カクテルとして毎年11月19日は世界中のバーで「ギムレット・デー」として祝われ、ハウス・バリエーションがリリースされる日となっています。